「あなたに頼みたい」
―― その一言を、AIに奪われる前に。

データ分析もスライド作成もAIが瞬時にこなす時代、クライアントが真っ先にコストカットを考える相手は「隣にいなければ困る」という感覚を与えられない専門家です。選ばれ続ける人と消えていく人の差は、知識の量でも資格の数でもありません。本書は25年の現場経験から導き出した、参謀の「作法」を明かします。

  • 第1章では、真っ先にコストカットされる7つのNG行動パターンを現場の会話例とともに解説し、「プロの参謀ならこう切り返す」実践的対比を収録しています。
  • 第2章では、「本質探究型の洞察」「共感型の対話術」「合意形成型の巻き込み」「自走型の変革設計」「指名継続型の信頼構築」という、AIには真似できない参謀としての5原則を明かします。
  • 第3章では、付箋1枚で現場の本音を引き出す診断法から組織が自走するまでの深化プロセスまで、「8大目詰まり」を解消し変革を定着させる5ステップを手順を示しています。
  • 第4章では、「何でも屋」を卒業する1行の自己定義、専門用語を「14歳の言葉」に翻訳する練習など、あなたの存在そのものを武器にする実践トレーニングを公開しています。

話すだけのコンサルから、場を動かすコンサルへ。

年収600万円の社員が5人集まり、1時間会議をする。それだけで約1万5000円の人件費が消える。しかも、会議のコストはその1時間だけでは終わらない。何も決まらなければ次の会議が増え、決まっても動かなければ同じ話を繰り返すことになる。意味のない会議は、人件費だけでなく、意思決定のスピード、現場の集中力、実行のタイミングまで奪っていく。

では、なぜ会議はこれほどまでに迷子になるのか。目的が曖昧なまま始まる。論点が散らかり、時間だけが過ぎる。議事録には決定事項を書いた。担当者もうなずいていた。それなのに数日後、「まだ正式に決まったとは思っていませんでした」と言われる。同じ失敗が毎月繰り返される。こうした問題の多くは、才能の有無ではなく、会議の見方と動かし方を知らないことが原因だ。

本書は、会議を「話して終わるイベント」から「成果を生むプロセス」へ変えるための方法を体系化した一冊だ。Pは会議の準備、Dは会議の実施、Cはフォローアップ、Aは会議品質の改善。この「会議のPDCA」として、会議前の目的設計から、会議中の論点整理・合意確認、会議後の実施フォローアップ、会社全体の会議品質改善まで、実務で即使える手順を具体的に解説する。カルビー、トヨタ、日産、ソフトバンク、楽天など国内外の先進企業の実践例も豊富に盛り込んだ。

AIが議事録を作れる時代だからこそ、コンサルが担うべき仕事は変わった。人間が集中すべきは参加者の表情や沈黙、担当者の腹落ちを見ることだ。AIには、会議室に流れる沈黙の重さ、現場の不安、合意の深さまでは判断できない。記録係から卒業し、その場で合意を確認し、実行への覚悟を見届ける。そこに、AI時代でも「あなたに頼みたい」と言われるコンサルの価値がある。


正しいことをやっているのに、なぜ現場は動かないのか。
その原因は、能力不足でも経験不足でもありません。プロジェクトが始まった最初の「初動100日間」に潜む、組織構造と人間心理の罠に、無意識のうちに足をとられているだけなのです。

■ こんな悩みを抱えていませんか?
・着任してすぐに成果を出そうと焦り、浅い提案に飛びついてしまう
・汗をかいて現場を手伝っているのに、なぜか社長とも距離が縮まらない
・正しい提案をしているはずなのに、現場がなかなか動いてくれない
・プロジェクトが終わると、また元の状態に戻ってしまう
これらはすべて、初動100日間の「歩き方」を間違えることで起きる悲劇です。

■ 本書が提示する解決策
本書は、著者が25年以上の経営コンサルタント人生の中で、生々しい修羅場をくぐり抜けながら掴み取ってきた「初動100日間で現場を掌握し、組織を自走させるための実戦の道標」です。
初動100日を4つのフェーズに分け、明日から現場で使える具体的な技術を公開します。

【Day 1〜30】聴く
相手の本音を引き出す「最高の沈黙」の技術と、現場の声を「ヒト・モノ・カネ・トキ・ツナガリ」の5つの箱へ整理する仕分けオペレーション

【Day 31〜60】巻き込む
縦割りの断絶を内側から壊す選抜混成チームの作り方と、命令を自発的な選択へスイッチさせる3つの問いかけの技術

【Day 61〜90】決める
優柔不断なトップを正論で追い詰めることなく、覚悟を語れる場を整える黒子のプロデュース術と、曖昧な感情を1行の事実へ変える「雲・雨・傘」の文章技術

【Day 91〜100】定着させる
週に15分の対話(ハドル)を現場の習慣として埋め込み、手柄をすべて譲ることで真の自走化を確定させる、究極の引き際の作法